視線を奥へ引き込む——映えるインテリアパースの構造
- sekiprosky
- 7月4日
- 読了時間: 3分
パースを見た人が、気づけば奥を目で追っている。
そうなれば、そのパースは空間を見せるツールとして最大限に機能しています。
逆に、全体的にきれいにまとまっているのに「なんか物足りない」と感じるパースは、見る人の視線が迷子になっていることが多いです。どこを見ればいいかわからないまま、目が画面の上を漂っている状態。
はじめまして。フリーランスのCGパースデザイナーとして活動おります、
関戸 真人と申します。
自分がCGパース制作時に意識している事柄を今後ブログにて共有していこうと思います、どうぞよろしくお願いします。
今回は、自分が制作時に意識している"ワンポイントの視線"について書いてみます。
1点を際立たせる
以前インテリアデザイン事務所で教わったことがあります。「奥に1点、際立たせるポイントを作る」という話で、ずっと頭に残っています。
人は奥に何かが光っていると、自然とそこに目がいきます。手前より奥にあるほど「あそこに何があるんだろう」と興味が引かれる。パースも同じで、意図的に"見せ場"を1つ作り、そこに照明を集中させると空間の印象がぐっと変わります。
全体に均等に光を当てたパースは情報量は多いけど印象に残りにくい。見せ場があるパースは、情報を絞ったぶん記憶に残りやすいです。
奥に、消失点の近くに
さらに効果が高まるのが、その見せ場を手前ではなく奥に持っていくことです。奥にあるほど、見る人は引き込まれるように視線を動かしてくれます。
特に意識しているのが消失点との位置関係です。パースの視線は構造上、自然と消失点へ向かいます。消失点の近くに照明の見せ場を置くと、視線の流れと光の流れが一致するので、見る人が吸い込まれるように奥へ目を向けてくれる。意図してそう設計しているかどうかで、完成度がかなり変わってきます。
実際の制作でどうやっているか
上の2枚を見比べてもらうとわかりやすいと思います。同じ空間、同じ構図で、照明の設定だけを変えています。


1枚目は、すべてのスポットライトを同じ照射強度・同じ照射角度で均等に当てた状態です。空間全体は明るく整っていますが、どこか平坦な印象になっています。視線がどこにも引っかからず、奥まで自然に流れていかない。
2枚目で変えたのは2点だけです。左右の脇に立つマネキンへのスポットは照射強度を落とし、代わりに照射コーンの角度を絞りました。弱くはなっているけれど、光が当たっている感じはちゃんと残っています。そして中央奥の3dモデルへのスポットは強度を上げ、空間の中心を際立たせました。


結果として、視線が自然に奥の中央へ向かうようになっています。全体の光量はそれほど変わっていないのに、パースとしての印象は大きく変わる。照明設計で「引き算」をすることで、見せたい場所が際立つということです。
まとめ
インテリアパースが映えるかどうかは、クオリティの高低よりも視線の設計にかかっていることが多いと思っています。全体をきれいにまとめることより、1点を際立たせること。手前より奥に見せ場を置くこと。消失点の近くに光を集めること。この3つを意識するだけで、パースの印象はかなり変わります。
フリーランスのCGパースデザイナーとして活動して7年——
以前は店舗デザイン会社でCG制作に従事していました。「言葉では説明しにくいイメージ」も参考画像をもとにすり合わせながら進めるので、初めて外注される方にも使いやすい環境を心がけています。非公開実績もございますので、お気軽にご連絡ください。
まずはポートフォリオの確認だけでも歓迎です。
非公開実績もございます、お気軽にご相談ください。


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